私たちについて

豊田水産は、漁業が盛んな対馬の上県町伊奈で定置網漁業を行う合同会社です。私たちの漁場では、サバやイカ、マグロ、マダイなど多種多様な魚が生息しており、日々、定置網に入る魚も変わります。定置網で漁獲した新鮮な海の幸をみなさまの食卓へお届けします。

国境の島 対馬

水産資源が豊富で、日本で三番目に大きな島

日本本土と大陸の中間に位置することから、対馬は、古代よりこれらを海上交通で結ぶ交易・交流の拠点でした。特に朝鮮との関わりは深く、中世以降、朝鮮との貿易と外交実務を担い、中継貿易の拠点や迎賓地として栄えました。その後、中継地の役割は希薄になりましたが、史跡や城跡、特産品、民俗行事等にも交流の痕跡が伺えます。

対馬市の産業は周囲に広がる豊富な漁場と広大な山々によって支えられ、発展してきました。国内でも有数の水揚げ高を誇る水産業、豊富な森林資源を活用した製材やしいたけの生産を中心とする林業、そして地の利を生かした観光業が主要な産業です。

 

島を囲む漁場は対馬暖流と沿岸水の混合によって変化に富み、沿岸一帯は磯場が広がる好漁場として、アワビやサザエ、ウニ等の磯もの、ブリ、アジ、サバ、イカ、タイ、アナゴ等の水揚げがあり、アナゴは、日本屈指の水揚げ量を誇ります。また、浅茅湾を中心にマグロや真珠、ヒオウギガイ等が養殖されています。

対馬は89%が山林で占められており、雄大で美しい自然に覆われています。厳原町の龍良山や美津島町の白嶽には原始林が残っており、国の天然記念物※に指定されています。中央部の浅茅湾は複雑に入り組んだリアス式海岸※であり、真珠・マグロ等の養殖業やマリンレジャーを支えています。


ツシマヤマネコをはじめ、ツシマテン、チョウセンイタチ、ツシマサンショウウオ等、対馬の生き物には、かつて大陸と陸続きであった「島」ならではの地理的・歴史的な条件が色濃く反映されています。最近では、琉球大学の調査チームによりカワウソが発見され、話題となりました。対馬の自然の豊かさを実証するとともに、大陸との近さを実感する出来事となりました。

 

伝統的な祭りや地域行事等も多く残っており、今でも毎年開催している地域もあります。また、農村や漁村集落における住民の絆は強く、日々の暮らしの中で、助け合い、支え合っています。